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技術と幕末

司馬遼太郎さんの「花神」を改めて読んでいます。テーマは技術と幕末。医学、化学、物理学そして兵学。蒸気船の日本初の完成など強烈な個性の持ち主による愚直で地味な研究により、我が国の先輩たちは欧米の技術を習得し、実用化させました。主人公の村田蔵六は本当は地道な学者でいたかったのでしょうが、幕末という時代の波は彼を動乱に引きずり込みます。そこに見えるものは派手な立ち回りではなく、はったり的な思想でもなく、確かな技術と理論でした。本当に役に立つ人とは恐らく、そういう人なのだろうと感じ入っています。あの時代、欧米の技術に素直に敬意を払い学びながら、一方では非常に堅苦しいほどに日本人だったようです。彼らの活躍が現代に大きく影響していると思います。今も「技術」はこの国ならではなのではないでしょうか?そういう意味では幕末期の技術者の心は健在だと感じてます。
そう考えると、とても誇りに思えてきます。

特販部 平井