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草原の風 宮城谷昌光著

 秋の夜長といいますか、本を読むにはいい季節ですね。特に古事に基づく物語は感動をよぶものが多いのですが、最近読んだ、草原の風は特に心を打つものがありました。これは三国志よりも二百年ほど前の後漢を打ち立てた、劉秀という人の話です。内容の面白さは勿論ですが、その中に出てくる名言の数々には本当に参りました。この劉秀という人は若いときには農業一筋であり、決して派手ではなく、土と親しむことに生きがいを感じている、普通の人でした。しかし、そんな彼も乱世の中に巻き込まれていきます。彼は結局多くの人に支持され、担がれ、多くの危機を乗り越え、自身の英知により光武帝となります。気になる一節がありました。

王者とは民に支えられ、民に愛されて、民を思い、善政を行うもの。覇者とは人民を力で支配するもの。
どちらが最強であるかは、明らかであるというのです。更に正義を語り、正義を行えば、それだけで人が集まり支持されるのではなく、そこに「利」を感じられなければ人は離れていく、とも言うのです。

この「利」というところが私にはとても新鮮に感じられました。また、是非このような言葉に触れ、刺激になればと思います。

特販部 平井